生体肝移植問題、神戸の病院が研究会に異議申し立てへ

神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で生体肝移植手術を受けた患者のうち4人が死亡した問題で、センターが26日、記者会見を開き、3人は救命できた可能性があると指摘した日本肝移植研究会の調査報告書に反論し、報告書の指摘について研究会に異議を申し立てることを明らかにした。

センターの田中紘一院長(73)は「4人が亡くなったことについては、重く受け止めている」と述べた。その上で、「報告書の『救命できた可能性』という言葉が一人歩きしている。手術では全力を尽くしてきた」として、適切な治療に当たったと改めて反論した。

調査報告書で、常勤医が足りないなど院内体制の不備を指摘している点について、田中院長は「近くに優れた病院があり、いざとなれば応援に来てもらえる」「大学病院よりも良い体制なのではないか」と主張。「いくつか誤った認識がある。研究会に見解を求めたい」として、異議を申し立てる方針を示した。

現在中断している生体肝移植の手術再開については、田中院長は「報告書の提言をさらに読み込み、どうするか考えたい」と述べ、明言しなかった。

研究会は報告書で、死亡した4人のうち3人は、手術や診察が適切であれば救命できた可能性があり、手術前の検査や術後の管理にも問題があったと指摘。センターに抜本的な院内体制の改革を求めていた。

出典:産経ニュース

生体肝移植で患者7人中4人死亡【神戸国際FMEC】

昨年11月に開設された神戸市中央区の病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で、3月までに生体肝移植手術を受けた患者7人のうち4人が死亡していたことが14日、センターへの取材で分かった。全国の肝臓移植医でつくる日本肝移植研究会が調査に入り、原因解明を進めている。センターは「調査結果を待ちたい」としている。

生体肝移植は、肝臓がんや胆道閉鎖症など重い肝臓病の患者に、家族ら健康な人の肝臓の一部を移植する手術。移植医療関係者によると、患者の1年後の生存率は85%という。

センターなどによると、今年3月までの4カ月間で、国内外の計7人に親族からの生体肝移植手術を行ったが、うち日本人2人とインドネシア人2人の計4人が、手術後に状態が悪化して死亡した。このうち2人は15歳未満だったという。

通常、生体肝移植の場合には6~10人の医師が必要とされるが、センターで生体肝移植を主に行う常勤医は3人。手術の際には県内外から医師を招いて対応していたという。

センターは今後、手術に問題がなかったかを確認し、調査結果が出てから対応を検討するとしている。

一方、センターの開設許可を出した神戸市は14日、今月7日にセンターに対し任意の調査を行ったことを明らかにした。市の担当者は「院内に倫理委員会を設置しており、患者を選ぶ過程、倫理委員会の体制、手続き面や衛生安全面について、今回の調査では問題は無かったと判断した」と話した。

■神戸国際フロンティアメディカルセンター 消化器がん診療などの先端医療を提供することを目的に、神戸市が神戸ポートアイランド(同市中央区)で進める「神戸医療産業都市構想」の一環として平成26年11月に開業した民間病院。市は施設の土地を減額して貸し出すなどの補助をしている。多くの生体肝移植手術の実績がある田中紘一・京都大名誉教授が院長を務める。海外の患者の生体肝移植も受け入れている。

出典:産経ニュース

抗がん剤死亡、医療過誤は否定【千葉県がんセンター】

千葉県がんセンター(千葉市中央区)で、肝臓がんの男性が抗がん剤などを投与された3日後に死亡した問題で、同センター内に設置された事故調査委員会は15日、会見を開いて調査結果を公表した。遺族から了承を得られなかったとして詳しい経緯などは非公表としたが、関係者によると、調査結果では「医学的に問題はなかった」として、医療過誤の可能性は否定した。

治療は3月16日、50代の男性医師が脚の付け根の血管から患部へ管を通し、抗がん剤などを投与。患者の男性は同19日未明に容体が急変し、同夜死亡した。

同センターをめぐっては、平成20~26年に腹腔鏡下手術を受けた50~80代の男女11人が、手術後約9カ月の間に死亡していたことが発覚。3月の医療に関わった男性医師はこのうち8例を担当していた。この件を含めて調査してきた第三者検証委員会も15日に最終報告書を公表し、医療の選択方法やチーム医療体制に問題があったことなどを指摘した。

会見で同センターは、医療ミスの原因を分析するチームの拡充や、新規・高度な医療を導入する際に開催する審査委員会の新設などで再発防止に取り組むとした。

出典:産経ニュース

大崎市民病院が医療ミス 正常な卵巣を切除

大崎市民病院(宮城県大崎市)でことし3月、右卵巣腫瘍摘出の手術を受けた女性患者の正常な左卵巣も切除する医療ミスがあったことが18日、分かった。病院側は女性に謝罪し、現在、損害賠償などについて協議中という。
同日の市議会全員協議会で報告された。病院によると、女性は県北部の30代後半の既婚者。病院側は「執刀医が両方を切除するものと思い込んだのが原因」と説明。女性は女性ホルモンを補うための通院治療を余儀なくされているという。
女性は昨年12月に別の医療機関で右卵巣腫瘍が見つかり、大崎市民病院で腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた。事前に右のみの切除と確認していたが、執刀した婦人科医と助手が両方切除と勘違いし、他のスタッフも気付かなかったという。病院側は「次に控えていた手術が両卵巣の切除だったことなどが、思い違いを招いたようだ」と釈明した。
手術後にカルテの確認でミスが発覚。3月末に病院の医療安全管理委員会が病院側に責任があると判断、当時の病院長と執刀医らが女性と家族に謝罪した。
病院側はその後、今月5日までに「臓器の左右を確認のための声掛けを何度も行う」など5項目の再発防止の留意事項をまとめた。
医療ミスの公表が5カ月後になったことについて、病院側は「再発防止策を決めてから公表することを女性側と合意していたためだ」と説明し、「損害賠償について協議中だが、誠意をもって対応したい」としている。

出典:河北新報

医療事故調査制度 開始2か月 課題話し合う

ことし10月から始まった「医療事故調査制度」の課題などについて話し合うシンポジウムが開かれ、事故として調査するかどうかの判断や、遺族との情報の共有など、医療機関によって制度の運用にばらつきがあることなどが議論されました。
「医療過誤原告の会」が東京・文京区で開いたシンポジウムには、医療関係者や弁護士、遺族らおよそ100人が集まりました。
ことし10月にスタートした「医療事故調査制度」では、患者が死亡する医療事故が起きた場合、すべての医療機関にみずから原因を調査することなどが義務づけられましたが、調査を行うかどうかの判断は医療機関に委ねられています。
シンポジウムでは、ことし10月、富山県内の病院で腹部大動脈りゅうの手術後に亡くなった父親の遺族から、「制度に沿って調査をしてほしい」と病院に訴えても、受け入れてもらえなかったという声が寄せられました。
また、静岡県内の病院でがんの治療で入院中に死亡した68歳の女性の遺族は、「事故調査が行われているが、遺族は医療の知識に乏しいので、情報を共有しながら調査を進めてほしい」と訴えました。
「医療過誤原告の会」の宮脇正和会長は、「制度が始まっておよそ2か月で、医療機関の対応にばらつきがあることが分かってきた。医療がよりよくなるためにも、医療機関はもっと遺族と向き合ってほしい」と話しました。

出典:NHK NEWS WEB

県立がんセンター新潟病院で検査結果見落とす医療事故2件

県立がんセンター新潟病院(新潟市中央区)は26日、がんの疑いがあるとの所見が出された画像検査の結果を医師が見落とし、患者2人の治療が遅れる医療事故が起きたと発表した。病院側は患者や家族に謝罪した。2人とも命に別条はないという。

同病院によると、燕市に住む70代の男性が胃がん手術後の定期検査の結果、肝臓がんの疑いが生じたことから、平成26年10月にPET(陽電子放射断層撮影)やCT(コンピューター断層撮影)などによる検査を受けた。しかし、肝臓がんの所見が書かれた検査結果報告書の確認を主治医が怠り、今年9月の定期検査で見落としが分かった。

このため10月に肝臓がんを切除し、患者は退院した。約11カ月前に2センチ弱だった肝細胞がんの疑いのある腫瘍は、治療が施されなかったため手術時には2センチ強に増大していた。

同病院によると、主治医と検査部門の連携ミスで、検査結果の確認予定日が電子カルテに入力されていなかったのが原因という。

また、10月に検査結果報告書を一斉点検したところ、新潟市に住む60代の女性が27年3月に受けたCT検査でも、別の主治医が腎臓がんの所見が記載されていたCT検査結果報告書を確認せず、約半年間にわたって治療方針が確定しない医療事故を起こしていたことが判明した。

検査を依頼した医師が退職し、確認予定日には後任の主治医が血液検査の結果だけ確認したという。病院側は、引き継ぎが不十分だったとしている。この患者は経過観察となった。

病院内で開いた記者会見で、佐藤信昭院長は「重く受け止めている。未閲覧のチェックシステムはあったが(見落としのない)『完全閲覧』を促すまではいかなかった。再発防止に全力を尽くす」と謝罪した。

同病院では21年12月、がんの所見を見落とされて治療が遅れた男性が亡くなる医療事故が起きている。

出典:産経ニュース

静岡済生会総合病院 CT検査での見落としにより患者死亡 

静岡市駿河区の静岡済生会総合病院で10月、CT検査の結果を研修医が見落とし、静岡市の女性(当時80代)が死亡する医療事故があった。1日、女性の長女(50代)が静岡市葵区の県法律会館で記者会見して、明らかにした。病院は朝日新聞の取材に医療事故があったことを認めている。

長女とともに記者会見した青山雅幸弁護士によると、女性は10月24日午後11時55分ごろ、激しい腹痛を訴え、同病院救急外来を訪れた。CT検査の結果、結腸に穴が開いていて緊急手術が必要な状態だったが、研修医が見落として胃腸炎と診断し、女性を帰宅させた。しかし、腹痛や嘔吐(おうと)が止まらなかった女性は翌朝、再受診。見落としがわかって緊急手術を受けたが、同月26日に死亡した。

遺族は、研修医が常勤医に相談する体制が整っていなかったなどの問題があったとみて、公表に踏み切った。

病院は長女に郵送した文書の中で医療事故を認め、謝罪。朝日新聞の取材に、「今後は外部委員を含めた事故調査委員会を開き、再発防止につとめていく」とコメントした。

出典:朝日新聞

中津川市民病院で69歳死亡。患者遺族と2200万円和解

中津川市民病院(中津川市駒場)は26日、心臓カテーテル治療でミスがあり、今年1月に県内の女性患者(当時69歳)が心破裂を起こして死亡したと発表した。遺族に対し、2200万円の損賠賠償金を支払うことで和解したという。

同病院によると、この女性は他の病院で冠動脈狭窄(きょうさく)の診断を受けて中津川市民病院に入院。今年1月13日、内科の男性医師(48)が、心臓に細長い管を挿入して心臓の状態を調べる心臓カテーテル治療をしたところ、女性は冠動脈解離となり心破裂を起こした。愛知県内の病院に搬送して開胸による止血術を施したが、消化管からの大量出血により同17日に死亡した。

市民病院側は内部の事故調査会を経て「治療管理に注意義務違反があった」と過失を認め、今月25日に遺族と和解した。

病院で記者会見した安藤秀男病院長は「当院による医療ミスであり、深くおわびします」と謝罪。同病院には心臓血管外科の常勤医師がおらず、事故防止対策として、心臓カテーテル治療の際には他院の心臓血管外科医師による援助を受ける基準を作成するという。

出典:毎日新聞

【むつ総合病院】医療ミス2人死亡 カテーテル挿入誤る

青森県むつ市のむつ総合病院は30日、ことし5月と6月に、青森県下北地域に住む女性患者2人にカテーテルを挿入する手術でミスがあり、2人が死亡していたことを明らかにした。
病院によると、5月12日、70代女性の排尿用カテーテルを交換しようとした際、新たに挿入したカテーテルが腎臓を通過し、近くの大静脈に達した。腎臓摘出の緊急手術をしたが、同13日に死亡した。
6月17日には80代女性に首の静脈から人工透析用カテーテルを挿入した際、血液の逆流が確認できずカテーテルを抜いたところ、心肺が停止。その後死亡した。死因は鎖骨下動脈損傷による胸内出血。
2件はそれぞれ泌尿器科の別の医師が担当した。病院側は書面で手術の危険性を患者側に十分説明しなかったことや、カテーテル挿入時に超音波での確認を怠ったことをミスとして認めた。2人の遺族に謝罪し、和解金計約3800万円を支払うことで合意した。
記者会見した佐藤重美院長は「病院側の落ち度で重大な結果を招いた。大変申し訳なく、心からおわびしたい」と陳謝した。

出典:河北新報

国立大評価委員会が群馬大に「最低評価」

国立大学法人評価委員会は2015年11月6日、平成26年度の国立大など計90法人の業務実施状況に関する評価結果を取りまとめました。
その中で、群馬大は相次ぐ医療事故を起したとして、最低評価にあたる「重大な改善事項」を指摘されました。その他のほとんどの大学法人はおおむね順調と認められているとのことです。

群馬大が最低評価となった主な理由は以下の2つです。

  • 複数回の医療事故を引き起こした安全管理体制に欠陥がある。
  • 中期目標「医療福祉の向上」などの取り組みが不十分。

2007~2014年の群馬医大の医療ミスが判明しており、それについて医療安全管理体制の重大な欠陥が認められるとされた。また、「地域医療を担う中核として医療福祉を向上させる」という中期目標に十分に取り組んでいるとは認められないとの判断もされている。

過去の医療事故ならびに、その改善が見られないという姿勢が公に評価される形となっています。