【賛否両論】生体肝移植再開 神戸の患者4人死亡の病院

生体肝移植を受けた患者4人が死亡した神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で3日、4月に問題が判明して以降、一時中止していた9例目の移植手術が再開された。高いリスクを承知したうえで1カ月以上、手術を待ち望んでいた患者の容体や希望を考慮したという。ただ、神戸市が予定していた立ち入り検査も未実施のなかでの再開には、医療関係者の間でも意見が分かれている。

立ち入り検査前〝寝耳に水〟

神戸市医療産業都市・企業誘致推進本部に、センターから、移植手術の再開を告げる電話が入ったのは2日午前10時過ぎ。市保健所の立ち入り検査を近日中に控える中、〝寝耳に水〟の一報だった。

担当者は「近いうちに再開する意向は聞いていたが…」と驚きを隠せなかった。センター側は当初、市の検査を受け、体制に問題がないことが確認された上で判断したいと表明していた。

検査前に移植の実施を決定した理由を、センターの担当者は「これ以上の延期は患者の体調や精神状態にとって危険で、総合的に判断した」と説明する。

一連の問題を調査した日本肝移植研究会は4月、センターの体制の不備を指摘し、抜本的な組織改革を求めた。センターは1日付で、生体肝移植の第一人者である京都大名誉教授の田中紘一氏が院長を退き、理事長として病院運営に専念する人事を発表。移植の適応を評価する院内の委員会のメンバーも変更し、新体制を整えたとしている。

出典:産経ニュース

生体肝移植患者死亡で緊急討論も 神戸で日本肝移植研究会

肝移植の専門医らが国内外の連携や人材育成について議論する学術集会「第33回日本肝移植研究会」が28日、神戸市内で始まった。2日間の日程。神戸国際フロンティアメディカルセンター(同市中央区)と、同センターが連携するインドネシアの病院で生体肝移植を受けた患者計7人が死亡した問題を受け、緊急討論会も開催される。同センターの田中紘一院長(京都大名誉教授)は、参加を予定していたプログラムを欠席した。

当番世話人を務める神戸大大学院医学研究科の具英成(ぐ・えいせい)教授は、開会の辞で「肝移植を見つめ直す時期に来ている。いかに国際貢献をしていくかといった問題も浮上し、実のある議論を行いたい」と述べた。

29日に開かれる討論会のテーマは「肝移植における国際貢献のあり方」。各医療機関が実施する海外での移植支援や外国人患者受け入れの実例を挙げ、望ましい国際貢献の姿を検討する。また、同センターが、神戸市が進める医療産業都市の中核を担っていることを踏まえ、生体肝移植を医療産業と位置付けることがふさわしいか議論する。

同センターでは昨年12月~今年3月の手術で、インドネシア人患者2人を含む4人が術後1カ月以内に死亡。同研究会は4月、センターの院内体制と術前術後管理の不適切さを指摘する報告書をまとめ、今月には日本移植学会とともに、麻酔医や病理医らがそろった総合病院並みの体制で生体肝移植を実施するよう全国の移植医らに勧告した。

学術集会はシンポジウムやパネルディスカッションなど、40以上のプログラムが組まれている。

出典:産経ニュース

生体肝移植問題、神戸の病院が研究会に異議申し立てへ

神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で生体肝移植手術を受けた患者のうち4人が死亡した問題で、センターが26日、記者会見を開き、3人は救命できた可能性があると指摘した日本肝移植研究会の調査報告書に反論し、報告書の指摘について研究会に異議を申し立てることを明らかにした。

センターの田中紘一院長(73)は「4人が亡くなったことについては、重く受け止めている」と述べた。その上で、「報告書の『救命できた可能性』という言葉が一人歩きしている。手術では全力を尽くしてきた」として、適切な治療に当たったと改めて反論した。

調査報告書で、常勤医が足りないなど院内体制の不備を指摘している点について、田中院長は「近くに優れた病院があり、いざとなれば応援に来てもらえる」「大学病院よりも良い体制なのではないか」と主張。「いくつか誤った認識がある。研究会に見解を求めたい」として、異議を申し立てる方針を示した。

現在中断している生体肝移植の手術再開については、田中院長は「報告書の提言をさらに読み込み、どうするか考えたい」と述べ、明言しなかった。

研究会は報告書で、死亡した4人のうち3人は、手術や診察が適切であれば救命できた可能性があり、手術前の検査や術後の管理にも問題があったと指摘。センターに抜本的な院内体制の改革を求めていた。

出典:産経ニュース

生体肝移植で患者7人中4人死亡【神戸国際FMEC】

昨年11月に開設された神戸市中央区の病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で、3月までに生体肝移植手術を受けた患者7人のうち4人が死亡していたことが14日、センターへの取材で分かった。全国の肝臓移植医でつくる日本肝移植研究会が調査に入り、原因解明を進めている。センターは「調査結果を待ちたい」としている。

生体肝移植は、肝臓がんや胆道閉鎖症など重い肝臓病の患者に、家族ら健康な人の肝臓の一部を移植する手術。移植医療関係者によると、患者の1年後の生存率は85%という。

センターなどによると、今年3月までの4カ月間で、国内外の計7人に親族からの生体肝移植手術を行ったが、うち日本人2人とインドネシア人2人の計4人が、手術後に状態が悪化して死亡した。このうち2人は15歳未満だったという。

通常、生体肝移植の場合には6~10人の医師が必要とされるが、センターで生体肝移植を主に行う常勤医は3人。手術の際には県内外から医師を招いて対応していたという。

センターは今後、手術に問題がなかったかを確認し、調査結果が出てから対応を検討するとしている。

一方、センターの開設許可を出した神戸市は14日、今月7日にセンターに対し任意の調査を行ったことを明らかにした。市の担当者は「院内に倫理委員会を設置しており、患者を選ぶ過程、倫理委員会の体制、手続き面や衛生安全面について、今回の調査では問題は無かったと判断した」と話した。

■神戸国際フロンティアメディカルセンター 消化器がん診療などの先端医療を提供することを目的に、神戸市が神戸ポートアイランド(同市中央区)で進める「神戸医療産業都市構想」の一環として平成26年11月に開業した民間病院。市は施設の土地を減額して貸し出すなどの補助をしている。多くの生体肝移植手術の実績がある田中紘一・京都大名誉教授が院長を務める。海外の患者の生体肝移植も受け入れている。

出典:産経ニュース

抗がん剤死亡、医療過誤は否定【千葉県がんセンター】

千葉県がんセンター(千葉市中央区)で、肝臓がんの男性が抗がん剤などを投与された3日後に死亡した問題で、同センター内に設置された事故調査委員会は15日、会見を開いて調査結果を公表した。遺族から了承を得られなかったとして詳しい経緯などは非公表としたが、関係者によると、調査結果では「医学的に問題はなかった」として、医療過誤の可能性は否定した。

治療は3月16日、50代の男性医師が脚の付け根の血管から患部へ管を通し、抗がん剤などを投与。患者の男性は同19日未明に容体が急変し、同夜死亡した。

同センターをめぐっては、平成20~26年に腹腔鏡下手術を受けた50~80代の男女11人が、手術後約9カ月の間に死亡していたことが発覚。3月の医療に関わった男性医師はこのうち8例を担当していた。この件を含めて調査してきた第三者検証委員会も15日に最終報告書を公表し、医療の選択方法やチーム医療体制に問題があったことなどを指摘した。

会見で同センターは、医療ミスの原因を分析するチームの拡充や、新規・高度な医療を導入する際に開催する審査委員会の新設などで再発防止に取り組むとした。

出典:産経ニュース

大崎市民病院が医療ミス 正常な卵巣を切除

大崎市民病院(宮城県大崎市)でことし3月、右卵巣腫瘍摘出の手術を受けた女性患者の正常な左卵巣も切除する医療ミスがあったことが18日、分かった。病院側は女性に謝罪し、現在、損害賠償などについて協議中という。
同日の市議会全員協議会で報告された。病院によると、女性は県北部の30代後半の既婚者。病院側は「執刀医が両方を切除するものと思い込んだのが原因」と説明。女性は女性ホルモンを補うための通院治療を余儀なくされているという。
女性は昨年12月に別の医療機関で右卵巣腫瘍が見つかり、大崎市民病院で腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた。事前に右のみの切除と確認していたが、執刀した婦人科医と助手が両方切除と勘違いし、他のスタッフも気付かなかったという。病院側は「次に控えていた手術が両卵巣の切除だったことなどが、思い違いを招いたようだ」と釈明した。
手術後にカルテの確認でミスが発覚。3月末に病院の医療安全管理委員会が病院側に責任があると判断、当時の病院長と執刀医らが女性と家族に謝罪した。
病院側はその後、今月5日までに「臓器の左右を確認のための声掛けを何度も行う」など5項目の再発防止の留意事項をまとめた。
医療ミスの公表が5カ月後になったことについて、病院側は「再発防止策を決めてから公表することを女性側と合意していたためだ」と説明し、「損害賠償について協議中だが、誠意をもって対応したい」としている。

出典:河北新報

医療事故調査制度 開始2か月 課題話し合う

ことし10月から始まった「医療事故調査制度」の課題などについて話し合うシンポジウムが開かれ、事故として調査するかどうかの判断や、遺族との情報の共有など、医療機関によって制度の運用にばらつきがあることなどが議論されました。
「医療過誤原告の会」が東京・文京区で開いたシンポジウムには、医療関係者や弁護士、遺族らおよそ100人が集まりました。
ことし10月にスタートした「医療事故調査制度」では、患者が死亡する医療事故が起きた場合、すべての医療機関にみずから原因を調査することなどが義務づけられましたが、調査を行うかどうかの判断は医療機関に委ねられています。
シンポジウムでは、ことし10月、富山県内の病院で腹部大動脈りゅうの手術後に亡くなった父親の遺族から、「制度に沿って調査をしてほしい」と病院に訴えても、受け入れてもらえなかったという声が寄せられました。
また、静岡県内の病院でがんの治療で入院中に死亡した68歳の女性の遺族は、「事故調査が行われているが、遺族は医療の知識に乏しいので、情報を共有しながら調査を進めてほしい」と訴えました。
「医療過誤原告の会」の宮脇正和会長は、「制度が始まっておよそ2か月で、医療機関の対応にばらつきがあることが分かってきた。医療がよりよくなるためにも、医療機関はもっと遺族と向き合ってほしい」と話しました。

出典:NHK NEWS WEB

県立がんセンター新潟病院で検査結果見落とす医療事故2件

県立がんセンター新潟病院(新潟市中央区)は26日、がんの疑いがあるとの所見が出された画像検査の結果を医師が見落とし、患者2人の治療が遅れる医療事故が起きたと発表した。病院側は患者や家族に謝罪した。2人とも命に別条はないという。

同病院によると、燕市に住む70代の男性が胃がん手術後の定期検査の結果、肝臓がんの疑いが生じたことから、平成26年10月にPET(陽電子放射断層撮影)やCT(コンピューター断層撮影)などによる検査を受けた。しかし、肝臓がんの所見が書かれた検査結果報告書の確認を主治医が怠り、今年9月の定期検査で見落としが分かった。

このため10月に肝臓がんを切除し、患者は退院した。約11カ月前に2センチ弱だった肝細胞がんの疑いのある腫瘍は、治療が施されなかったため手術時には2センチ強に増大していた。

同病院によると、主治医と検査部門の連携ミスで、検査結果の確認予定日が電子カルテに入力されていなかったのが原因という。

また、10月に検査結果報告書を一斉点検したところ、新潟市に住む60代の女性が27年3月に受けたCT検査でも、別の主治医が腎臓がんの所見が記載されていたCT検査結果報告書を確認せず、約半年間にわたって治療方針が確定しない医療事故を起こしていたことが判明した。

検査を依頼した医師が退職し、確認予定日には後任の主治医が血液検査の結果だけ確認したという。病院側は、引き継ぎが不十分だったとしている。この患者は経過観察となった。

病院内で開いた記者会見で、佐藤信昭院長は「重く受け止めている。未閲覧のチェックシステムはあったが(見落としのない)『完全閲覧』を促すまではいかなかった。再発防止に全力を尽くす」と謝罪した。

同病院では21年12月、がんの所見を見落とされて治療が遅れた男性が亡くなる医療事故が起きている。

出典:産経ニュース

静岡済生会総合病院 CT検査での見落としにより患者死亡 

静岡市駿河区の静岡済生会総合病院で10月、CT検査の結果を研修医が見落とし、静岡市の女性(当時80代)が死亡する医療事故があった。1日、女性の長女(50代)が静岡市葵区の県法律会館で記者会見して、明らかにした。病院は朝日新聞の取材に医療事故があったことを認めている。

長女とともに記者会見した青山雅幸弁護士によると、女性は10月24日午後11時55分ごろ、激しい腹痛を訴え、同病院救急外来を訪れた。CT検査の結果、結腸に穴が開いていて緊急手術が必要な状態だったが、研修医が見落として胃腸炎と診断し、女性を帰宅させた。しかし、腹痛や嘔吐(おうと)が止まらなかった女性は翌朝、再受診。見落としがわかって緊急手術を受けたが、同月26日に死亡した。

遺族は、研修医が常勤医に相談する体制が整っていなかったなどの問題があったとみて、公表に踏み切った。

病院は長女に郵送した文書の中で医療事故を認め、謝罪。朝日新聞の取材に、「今後は外部委員を含めた事故調査委員会を開き、再発防止につとめていく」とコメントした。

出典:朝日新聞

中津川市民病院で69歳死亡。患者遺族と2200万円和解

中津川市民病院(中津川市駒場)は26日、心臓カテーテル治療でミスがあり、今年1月に県内の女性患者(当時69歳)が心破裂を起こして死亡したと発表した。遺族に対し、2200万円の損賠賠償金を支払うことで和解したという。

同病院によると、この女性は他の病院で冠動脈狭窄(きょうさく)の診断を受けて中津川市民病院に入院。今年1月13日、内科の男性医師(48)が、心臓に細長い管を挿入して心臓の状態を調べる心臓カテーテル治療をしたところ、女性は冠動脈解離となり心破裂を起こした。愛知県内の病院に搬送して開胸による止血術を施したが、消化管からの大量出血により同17日に死亡した。

市民病院側は内部の事故調査会を経て「治療管理に注意義務違反があった」と過失を認め、今月25日に遺族と和解した。

病院で記者会見した安藤秀男病院長は「当院による医療ミスであり、深くおわびします」と謝罪。同病院には心臓血管外科の常勤医師がおらず、事故防止対策として、心臓カテーテル治療の際には他院の心臓血管外科医師による援助を受ける基準を作成するという。

出典:毎日新聞

【むつ総合病院】医療ミス2人死亡 カテーテル挿入誤る

青森県むつ市のむつ総合病院は30日、ことし5月と6月に、青森県下北地域に住む女性患者2人にカテーテルを挿入する手術でミスがあり、2人が死亡していたことを明らかにした。
病院によると、5月12日、70代女性の排尿用カテーテルを交換しようとした際、新たに挿入したカテーテルが腎臓を通過し、近くの大静脈に達した。腎臓摘出の緊急手術をしたが、同13日に死亡した。
6月17日には80代女性に首の静脈から人工透析用カテーテルを挿入した際、血液の逆流が確認できずカテーテルを抜いたところ、心肺が停止。その後死亡した。死因は鎖骨下動脈損傷による胸内出血。
2件はそれぞれ泌尿器科の別の医師が担当した。病院側は書面で手術の危険性を患者側に十分説明しなかったことや、カテーテル挿入時に超音波での確認を怠ったことをミスとして認めた。2人の遺族に謝罪し、和解金計約3800万円を支払うことで合意した。
記者会見した佐藤重美院長は「病院側の落ち度で重大な結果を招いた。大変申し訳なく、心からおわびしたい」と陳謝した。

出典:河北新報

国立大評価委員会が群馬大に「最低評価」

国立大学法人評価委員会は2015年11月6日、平成26年度の国立大など計90法人の業務実施状況に関する評価結果を取りまとめました。
その中で、群馬大は相次ぐ医療事故を起したとして、最低評価にあたる「重大な改善事項」を指摘されました。その他のほとんどの大学法人はおおむね順調と認められているとのことです。

群馬大が最低評価となった主な理由は以下の2つです。

  • 複数回の医療事故を引き起こした安全管理体制に欠陥がある。
  • 中期目標「医療福祉の向上」などの取り組みが不十分。

2007~2014年の群馬医大の医療ミスが判明しており、それについて医療安全管理体制の重大な欠陥が認められるとされた。また、「地域医療を担う中核として医療福祉を向上させる」という中期目標に十分に取り組んでいるとは認められないとの判断もされている。

過去の医療事故ならびに、その改善が見られないという姿勢が公に評価される形となっています。

千葉県がんセンターで腹腔鏡手術後に死亡が相次ぐ

千葉県がんセンターで腹腔鏡下手術後の30日以内に患者18人が相次いで死亡していたことがわかった。

腹腔鏡下手術は痛みが少なく傷が目立たないなどとして人気が高まっている最新の医療技術だが、メリットが大きい。しかし、難易度の高い技術であり、医師の技量が大きく問われる。

早期の社会復帰が可能なのもメリットの1つです。通常の場合、4日程度で退院できるため、開腹手術に耐える体力のない高齢者や、体に傷をつけたくない人たちを中心に需要が高まっています。
しっかりした技術と経験を持った医師が行えば、患者側にメリットの大きい手術ではあります。しかし、開腹手術のように患部を触診できないため、ある程度の経験を積んで感覚をつかんでおかないと誤診や事故を起こしやすいことはよく指摘されています。それに、医師が腹腔鏡という手段にこだわり過ぎると、最先端の手術であるにもかかわらず、逆に患者を危険に晒すことにもなりかねます。状況によって開腹手術に切り替えるなど、適切な方法を見極める判断力が必要になってきます。

問題を調査する県の第三者委員会によると、2008~14年に胆管がんなどの手術を受けた50~80代の男女11人が手術当日から約9カ月後の間に死亡しました。
この県の第三者委員会は定期的に開かれており、こちらで調査結果や改善内容が報告されています。

 

松本市立病院で「ホルマリン」を5人に誤投与

長野県松本市立病院で2015年11月17日、健康診断で胃の内視鏡検査を受けた男女計5人に対し、「ホルマリン」を誤って投与したと発表しました。

投与されたのは病理検査で使用する劇物「ホルマリン20%固定液」20mlで、発がん性が指摘される「ホルムアルデヒド]が1.48g含まれていました。それらが、胃内視鏡検査を受診した5人に誤って胃に直接投与されました。本来は胃の蠕動(ぜんどう)を抑制する薬剤「ミントオイル」を投与するはずでした。

5人は県内に住む30~50代の男女で健康への影響は不明とのことです。誤投与された5人のうち3人が胃の炎症で入院しました。今後も、経過観察していくそうです。

今回の医療ミスの原因としては、前日に女性看護師が薬剤を置く場所に誤ってホルマリンを置いており、名前を記したラベルは張られていたが、ともに茶色のプラスチック製容器に入っており、医師や同席した看護師も気が付かずに、容器を取り違えて投与されてしまいました。検査直後に異臭がしたため、医師が誤投与に気付いたもの、時既に遅く、今回の医療事故となってしまいました。

病院は「劇物ホルマリンの管理が不十分だった。ホルムアルデヒドの影響はないとみられるが、5人の健康診断を継続する」と家族に陳謝し、保健所にも報告済みとのことです。

今回の医療事故はやはり、「劇薬」の管理の甘さに原因がまずあると考えられます。また、ミスが重なった形ですので、チェックの体制を、組織ぐるみで取り組んでいく必要があるのではと思います。

慈恵会医科大学附属病院の青戸病院からの医療事故報告

2002年に慈恵会医科大学附属病院の青戸病院で、手術により60歳男性患者が脳死となり1ヶ月後に死亡するという医療事故がありました。

前立腺癌の患者に対し、担当医師3人が腹腔鏡手術を行いました。しかし、うまくいかずに大量の術中出血を起こし、それでもより確実な開腹手術をせずに腹腔鏡下手術を続行し、開始からほぼ12時間後にようやく切り替えました。このため、手術終了後に患者は大量出血による脳死状態になり、約1カ月後の12月8日にお亡くなりになりました。

腹腔鏡下手術とは、腹腔鏡という医療器具を用いた高度先端医療です。これは、従来の開腹手術と比較して、患者の負担が小さく、術後の臥床期間を短縮することができるメリットがあります。しかし、手術の術野が狭く、遠近感が掴み難いなど難易度が高いというデメリットがありました。

この医師ら3人は腹腔鏡下手術の執刀経験がなく、さらに悪いことに、1名だけは以前に腹腔鏡手術の助手を2回務めていたが執刀医として実施したことはなく、他の2名の医師に至っては腹腔鏡手術の見学すらありませんでした。にもかかわらず、手術を無理に進め、患者を死に至らしめた事故であります。

 

この事故に対して、慈恵医大病院は、青戸病院医療事故のお詫びと題して、報告書を開示しています。概要としては、謝罪はもちろんのこと、事故の原因についての説明、ご家族に対する説明不足があったこと、院内の体制についての不備など、多角的に観点から報告がなされていました。さらに、今後の再発防止策も記載されており、過ちを認め、真摯に受け止めていることが感じられました。

もちろん、ご遺族にとっては到底許しがたいことではあることでしょう。亡くなられた患者さま、ご遺族のかたがた、お悔やみ申し上げます。

しかし原因を明らかにし、受け止め、今後の改善を図ろうとする本病院は、良い対応なのではないかと思います。こうした医療に対する誠意ある意識が、医師、病院、医療界全体へと徐々に広がっていけば良いと思います。広がっていくべきです。

京都大学医学部付属病院で機器の取り違え医療ミス

2011年11月、京都大学医学部付属病院で手術を受けた50歳代の男性患者が、透析用の機器の取り違えで死亡する医療ミスがありました。

男性は元々、腎不全を患っていたため透析治療をあわせて受けており、機器を交換した約3時間後に容体が急変しそのまま亡くなりました。原因としては、人工透析用ではない別の機器が装着されていた事によるものでした。機器は形が似ている上、隣り合わせに保管されており、交換した看護師や医師ら3人は機器が大きいなどの違和感があったにもかかわらず確認を怠ったといいます。

その後の調査委員会では、大きく下記の問題があることが報告されました。

  1. 医師・看護師の教育不足
  2. 類似の機器が近くに置いてあるなど、物品管理体制の不備
  3. チェック体制が整っていない
  4. 過去の医療事故の教訓が生かされていない点

報告書によると、形が似ている血液濾過器(人工透析機器)と血漿分離器(誤って装着した機器)が棚に並び、内容が一見して分かるラベルもなかったそうです。看護師と当直の医師2人は、器具の扱いの知識や経験が不足し、3人の間で確認作業も一切ありませんでした。しかも、ひどいことに、夜間や休日は医師31人中、確実に扱えたのは7人だけだったとのことです。

また、過去に、京大病院では精製水とエタノールを取り違え患者が死亡する事故が発生しており、その教訓が病院体制の改善に活かされておらず、同様の事故が起こっているのは極めて深刻な問題だとしている。

今回の医療過誤は、教訓を活かせば簡単に防げたと思います。少し考えるだけでも、ラベルで分かるように管理する・医師と看護師によるダブル/トリプルチェックを行うなどしていれば救えた命なだけに悔しさが残ります。今後も改善が見られないのであれば、こんな病院は無くなれば良いと思います。

医療事故再発防止へ新制度始まる!

2015年10月から、「医療事故調査制度」がスタートしました。

医療ミスや医療過誤といった、医療事故の減少に向けた一歩となることを期待します!

医療事故調査制度とは

予期せぬ死亡事故が起きた場合、病院側に対し、以下のことを義務付けた制度です。

    第三者機関である医療事故調査・支援センターに届け出を行うこと
    病院側で内部調査を行い、遺族に説明する
    支援センターへ報告すること

そして、注目すべきは、仮に遺族が病院の内部調査に納得がいかない場合には、支援センターによる再調査を依頼することができることになった点です。
また、支援センターは報告された事故の調査結果を分析し、同じような事故の再発を防止するための策を考えて医療機関へ広く伝えるということになっています。

今までタブーとされてきた、医療事故に対する対応に、まさにメスを入れようとする制度だと思います。

ですが、正直なところ、すぐに効果が現れないのだろうなと思います。

病院側のコスト面の負担であったり、事故と認めたくない体質があったりと、課題は多いかと思います。

もしかしたら制度が形骸化してしまうかもしれません。

それでも、泣き寝入りしてきた遺族や、世論の変化のきっかけとなれば、徐々に制度がブラッシュアップされて、いい感じに運用されるのではないでしょうか。

この制度の目的である、「再発防止」。これはまさに医療事故で悲しむ人を減らすという考えだと思うので、是非とも期待したい制度です。

東京女子医大プロポフォール投与事件

本件は、東京女子医大病院で2014年2月、麻酔薬プロポフォールの大量投与後に2歳男児が死亡した事件です。

そもそも、プロポフォールは副作用が大きく、十分な監視下での投与が必要です。さらに、小児への投与方法が確立されていない薬剤です。

特に、薬剤の使用方法には、集中治療中の小児への投与を禁忌と明記されています。

にもかかわらず、本事件では、たった2歳の男児に、「成人用量」の2.7倍もの量が投与されていたことが判明しました。

2歳の平均体重は10Kg程度ですから、単純に体重だけで考えると、20倍ほどの量が投与されていたことになります。

加えて、投与量がピークに達した時間帯に医師の署名が医療記録になかったこともわかっています。

危機管理や、安全性への配慮が欠けている事件であり、命を預かる病院とは思えないほどの杜撰なものだと言えます。

たった2年で、この世を去ることになった事が非常に悔やまれます。

ご家族もさぞ苦しいことでしょう。許されざる病院だと思います。

東部地域病院の患者と家族に対する対応があまりにもひどい

今回は、とある家族の悲痛な叫びを紹介しようと思います。
この方は東部地域病院にお父様が入院していたそうですが、その時のあまりの対応の不誠実さに驚いています。
twitter(アカウント名@IndsRyohei)でつぶやかれた、悲しみ、悔しさ、後悔、怒りの詰まった生の声を抜粋します。

病院の先生から病状の説明もなく転院させた

父親が今から五ヶ月前に亡くなりました。病院へ救急車で運ばれ入院し、先生から病状の説明もされずただ肝臓の働きが良くなったから一般病院紹介され転院し転院先の病院で二週間後に亡くなりました。

転院先の病院に緊急病院での検査経過データが送られて来なかったからわからず新たに検査したら肝硬変の末期だと先生から説明受けてそれから二週間後に亡くなり、随分緊急病院だと言っても病状の説明ないのは、ひどいし緊急病院は説明ないまま患者さんを転院だと言って、先生も放り投げる物なのかと思い

父親が亡くなってから五ヶ月間、病院の先生に最初に説明されず、転院先の病院ではリハビリを中心に歩けるようになったら家に帰れる様にと楽園に行った話を持ちかけ先生も最後まで緊急病院で見ないで放り投げたことがひどいし、今でもずっと思い続けてます。裁判かけても逃げ道を作り負けるだろうから

どうすればできるか悩んでます。皆さんの中で今までに病院側での出来事がありましたら聞かせて欲しいです

群馬医大の連続医療ミス問題で医療事故調査委員会が初会合

群馬大学医学部附属病院で肝臓の切除手術後に患者の死亡が相次いだ問題で、外部の有識者だけで構成する医療事故調査委員会(委員長・上田裕一奈良県総合医療センター総長)が2015年8月30日、東京都内で初めて開かれました。

群馬医大病院は同3月に腹腔鏡手術の報告書を公表しましたが、調査委員12人のうち5人を占める外部委員がほとんど出席しないなどの不備が指摘され、一から再検証することとなりました。

この日の委員会では、2007~14年に第2外科で肝臓や胆道、膵臓の手術後約90日以内に死亡した30人の症例などが病院側から提示されました。

これらはいずれも同じ執刀医である須納瀬 豊(すのせ・ゆたか)によるものと言います。

委員会は月に1、2回開かれ、看護師や遺族ら関係者から幅広く意見を聴き、再発防止策などを検討することになります。

30人もの命を奪った大量殺人鬼とそれを見過ごした群馬医大病院について、本サイトでは今後も継続的に経過を見ていきます。

江戸川病院で医療ミスか。25歳男性が検査後に死亡。

2013年12月に江戸川病院で佐藤雅英さんが病院で亡くなりました。享年:25歳という若さでした。

今回問題となっているのは、肝生検という検査の直後に亡くなっているという事です。

肝生検とは
腹部に生検針を刺し、肝臓の組織の一部を採取する検査です。臓器の一部を採取するわけですから、もちろんリスクはあります。特に、肝生検には、絶対的禁忌が設けられています。長時間の出血や、血小板減少等の血液凝固作用の異常がある場合で、大量失血の危険性が高まる。

この検査直後に容体が急変しており、医師も肝生検により出血したと説明していました。

にもかかわらず、病院側は、佐藤さんの死因を「悪性リンパ腫」によるものだと死亡診断書に記載するという不可解極まりない対応をしています。

ご遺族は、絶対的禁忌を侵して不必要な検査を行い死なせたとして、江戸川病院に対し医療過誤訴訟を起こしました。

訴えに対し江戸川病院は、「訴状を見ていないのでコメントできない。」と説明をしており、若者の尊い命が失われたにも係わらず、不誠実な対応をとってます。