点滴で鎮痛剤と強心薬を取り違え、90代男性死亡 市立千歳市民病院

北海道千歳市の市立千歳市民病院は2026年3月16日、入院患者への薬剤投与を誤る医療事故があったと発表し、記者会見で謝罪した。

病院の説明によると、13日午前4時半ごろ、入院していた90代の男性患者が痛みを訴えたため、看護師が鎮痛剤「アセリオ」を点滴で投与しようとしたが、保管庫から薬剤を取り出す際に薬剤名を十分に確認せず、誤って強心薬「ドパミン」を投与した。約20分後に誤投与が判明し心肺蘇生などの救命措置が取られたが、男性はその約2時間後に死亡した。

病院は事故発生後、直ちに家族へ説明するとともに千歳署に通報した。伊藤昭英院長は記者会見で、看護師が薬剤名の確認を十分に行わなかったことが原因と説明し謝罪した。今後、外部委員を含む第三者委員会を設置し、原因究明と再発防止策の検討を進めるとしている。

出典:北海道ニュースUHB

心臓手術後に女児死亡、両親が長野県立こども病院を提訴 8300万円請求

長野県立こども病院(安曇野市)で心臓手術を受けた女児が術後に死亡したのは医師の過失によるものだとして、両親が病院を運営する長野県立病院機構に対し、約8300万円の損害賠償を求める訴訟を長野地裁に起こした。

訴状によると、女児には先天性の心疾患があり、2020年2月に同病院へ転院。同年12月24日に手術を受けたが、術後に右冠動脈が圧迫されたことによる右心室の虚血を発症し、緊急手術が行われたものの、翌2021年2月13日に死亡した。両親側は、医師が冠動脈の血流障害を防ぐ義務を尽くさなかったと主張している。

4月17日に長野地裁で開かれた第1回口頭弁論で、病院側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

出典:共同通信

ECMO(エクモ)の酸素配管接続ミスで男性重体、鳥取県立中央病院が謝罪

鳥取県立中央病院は2026年9月1日、体外式膜型人工肺「ECMO(エクモ)」の取り扱いを誤る医療事故があったと発表し、記者会見で謝罪した。

病院の説明によると、心筋梗塞で入院していた70代の男性患者を8月11日、集中治療室から心臓カテーテル室へ移動させた際、担当した臨床工学技士がエクモの酸素配管をつなぎ変える操作を行わないまま酸素ボンベの元栓を閉めてしまい、約20分間にわたって人工肺へ酸素が供給されない状態が続いた。警報アラームが複数回鳴ったが異常に気づかれず、別の医師が配管の誤りに気付いて酸素供給を再開したという。

男性患者はこの間、人工肺への酸素供給が途絶えたことで低酸素性脳症を発症し、現在も意識不明の重体が続いている。病院は外部有識者を交えた事故調査委員会を設置し、原因究明と再発防止策の検討を進めるとしている。

出典:BSS山陰放送(Yahoo!ニュース配信)

禁忌薬と気づかず抗菌薬を誤投与、患者が難病発症し死亡 桑名市総合医療センター

地方独立行政法人・桑名市総合医療センター(三重県桑名市)は2026年5月21日、気管支ぜんそくで入院していた60代の男性患者に対し、禁忌薬に指定されていた抗菌薬を誤って投与したと発表した。

発表によると、男性は2月17日に入院した際、電子カルテに過去のアレルギー歴として同じ成分を含む薬剤が禁忌薬として記載されていたが、処方を担当した30代の男性医師がこれに気づかず、成分の重なる抗菌薬「バクトラミン」を1日1錠、10日間にわたり処方した。

男性は服用後に高熱や皮膚・口内の広範なびらんなどの症状を発症し、指定難病であるスティーブンス・ジョンソン症候群から中毒性表皮壊死症(TEN)に進行、腸閉塞も併発した。3月23日、敗血症性ショックのため死亡した。

同センターは処方時の確認不足という過失を認め、遺族への対応を進めているという。

出典:共同通信(Yahoo!ニュース配信)

抗がん剤の髄腔内注射に別の薬剤混入か、白血病患者1人死亡・2人重体 埼玉県立小児医療センター

埼玉県立小児医療センター(さいたま市中央区)で、急性リンパ性白血病の治療を受けていた患者複数人が、抗がん剤を髄液に投与する髄腔内注射を受けた後に神経症状を発症し、うち1人が死亡、2人が重体となっていたことが分かった。

センターの説明では、患者らは2025年1、3、10月にそれぞれ髄腔内注射を受け、1~4日後に手足のまひなどの神経症状が出て重篤化した。10月に注射を受けた男性患者はまひが全身に広がり人工呼吸が必要な状態となり、2026年2月6日に死亡した。

その後の調査で、重篤化した患者の髄液から、髄腔内注射では本来使用されず神経障害を起こしやすいとされる薬剤「ビンクリスチン」が検出された。同センターは2025年11月以降、抗がん剤の髄腔内注射を全面的に中止し、外部の医師を含む事故調査委員会を設置して原因究明を進めている。

出典:東京新聞デジタル

ロボット支援手術で血管損傷、患者死亡 北海道がんセンター、遺族と和解

国立病院機構北海道がんセンター(札幌市)は2026年5月8日、2022年5月に実施したロボット支援手術で患者が死亡していたと公表した。

公表によると、前立腺がんの摘出手術中、医師が手術支援ロボットの鉗子を誤操作し、患者(当時70代男性)の外腸骨静脈を損傷。術後の出血に対する止血措置が適切でなかったため、患者は出血性ショックにより死亡したという。

遺族は同機構を相手取り札幌地裁に損害賠償を求める訴訟を起こしていたが、2026年5月7日に和解が成立したと報じられている。

出典:北海道がんセンター「医療事故公表」(和解の報道:中日新聞(共同通信)

胃がん術後フォローで肺の異常影を見落とし、骨転移判明 神戸市立医療センター西市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター西市民病院でも画像診断の見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、胃がん摘出手術を受けた70代の男性患者について、2024年4月の術後定期フォローの画像検査で「右肺の影に経過観察が必要」との所見があったが、担当医がこれを見落としていた。男性は2026年5月に別の病院で肺の影を指摘され、西市民病院を受診した結果、肺がんと判明し、既に骨への転移が確認されたという。

同病院は2026年4月にも、別の患者の肺がん見落としを公表しており、今回で見落とし事案の公表は2件目となる。神戸市民病院機構は過去5年分の画像診断レポートを点検する方針を示している。

出典:神戸新聞NEXT

CT画像の肺がん疑い所見を見落とし、根治困難なステージ4に 神戸市立医療センター中央市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター中央市民病院で画像診断レポートの見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、脳梗塞の疑いで救急搬送された80代の男性患者が2024年6月に受けたCT検査で、読影医は画像診断レポートに「肺がん疑い」の所見を記載していたが、診察にあたった救急科と脳神経内科の医師がこの記載を見落としていた。男性は2025年12月に胸水がたまり呼吸器内科を受診した際に肺がんと診断されたが、既に他の部位への転移が確認され、手術による根治が困難な「ステージ4」まで進行していたという。

病院は院内の情報共有体制の不備を認め、患者・家族に謝罪したと報じられている。

出典:神戸新聞NEXT

京大病院で医療事故、脳腫瘍摘出手術で正常部位を誤って摘出

京都大学医学部付属病院は2026年8月7日、脳腫瘍の摘出手術を受けた50代の女性患者に対し、誤って腫瘍のない正常な部位を摘出する医療事故が発生したと発表した。

病院によると、患者はふらつきなどの症状があり、小脳と脳幹の間にある「小脳橋角部」にできた約3センチの良性腫瘍の摘出を目的に開頭手術を受けた。しかし手術中、患者の脳幹の一部が損傷し、術後も意識や自発呼吸が回復しない重篤な状態となっている。

高折晃史病院長は記者会見で謝罪し、京都府警と厚生労働省に事案を報告したことを明らかにした。病院は事故調査委員会を設置し、原因究明にあたる方針。

出典:時事通信

ロボット手術後に出血性ショックで死亡 香川県立中央病院、遺族に3200万円賠償へ

香川県は2026年6月12日、県立中央病院で2022年9月に行われた腎臓の腫瘍摘出手術の後に70代の男性患者が死亡した医療事故について、遺族2人に計3200万円の賠償金を支払う方向で和解する議案を6月定例県議会に提案したと明らかにした。

報道によると、男性はロボット支援手術で腎臓の腫瘍を摘出した後、出血性ショックで死亡した。医療事故調査委員会は、手術中に動脈を損傷した際の止血で、縫合用の糸が切れて通常の4〜5回より少ない2〜3回しか縛れず、術後に緩んで再び出血したことや、出血に対する検査・処置が遅れたことが死亡につながったと指摘したとされる。

病院は再発防止策として、複数の医師で止血を確認することや術後管理を徹底するとしていると報じられている。

出典:KSB瀬戸内海放送