ロボット支援手術で血管損傷、患者死亡 北海道がんセンター、遺族と和解

国立病院機構北海道がんセンター(札幌市)は2026年5月8日、2022年5月に実施したロボット支援手術で患者が死亡していたと公表した。

公表によると、前立腺がんの摘出手術中、医師が手術支援ロボットの鉗子を誤操作し、患者(当時70代男性)の外腸骨静脈を損傷。術後の出血に対する止血措置が適切でなかったため、患者は出血性ショックにより死亡したという。

遺族は同機構を相手取り札幌地裁に損害賠償を求める訴訟を起こしていたが、2026年5月7日に和解が成立したと報じられている。

出典:北海道がんセンター「医療事故公表」(和解の報道:中日新聞(共同通信)

胃がん術後フォローで肺の異常影を見落とし、骨転移判明 神戸市立医療センター西市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター西市民病院でも画像診断の見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、胃がん摘出手術を受けた70代の男性患者について、2024年4月の術後定期フォローの画像検査で「右肺の影に経過観察が必要」との所見があったが、担当医がこれを見落としていた。男性は2026年5月に別の病院で肺の影を指摘され、西市民病院を受診した結果、肺がんと判明し、既に骨への転移が確認されたという。

同病院は2026年4月にも、別の患者の肺がん見落としを公表しており、今回で見落とし事案の公表は2件目となる。神戸市民病院機構は過去5年分の画像診断レポートを点検する方針を示している。

出典:神戸新聞NEXT

CT画像の肺がん疑い所見を見落とし、根治困難なステージ4に 神戸市立医療センター中央市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター中央市民病院で画像診断レポートの見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、脳梗塞の疑いで救急搬送された80代の男性患者が2024年6月に受けたCT検査で、読影医は画像診断レポートに「肺がん疑い」の所見を記載していたが、診察にあたった救急科と脳神経内科の医師がこの記載を見落としていた。男性は2025年12月に胸水がたまり呼吸器内科を受診した際に肺がんと診断されたが、既に他の部位への転移が確認され、手術による根治が困難な「ステージ4」まで進行していたという。

病院は院内の情報共有体制の不備を認め、患者・家族に謝罪したと報じられている。

出典:神戸新聞NEXT

京大病院で医療事故、脳腫瘍摘出手術で正常部位を誤って摘出

京都大学医学部付属病院は2026年8月7日、脳腫瘍の摘出手術を受けた50代の女性患者に対し、誤って腫瘍のない正常な部位を摘出する医療事故が発生したと発表した。

病院によると、患者はふらつきなどの症状があり、小脳と脳幹の間にある「小脳橋角部」にできた約3センチの良性腫瘍の摘出を目的に開頭手術を受けた。しかし手術中、患者の脳幹の一部が損傷し、術後も意識や自発呼吸が回復しない重篤な状態となっている。

高折晃史病院長は記者会見で謝罪し、京都府警と厚生労働省に事案を報告したことを明らかにした。病院は事故調査委員会を設置し、原因究明にあたる方針。

出典:時事通信

ロボット手術後に出血性ショックで死亡 香川県立中央病院、遺族に3200万円賠償へ

香川県は2026年6月12日、県立中央病院で2022年9月に行われた腎臓の腫瘍摘出手術の後に70代の男性患者が死亡した医療事故について、遺族2人に計3200万円の賠償金を支払う方向で和解する議案を6月定例県議会に提案したと明らかにした。

報道によると、男性はロボット支援手術で腎臓の腫瘍を摘出した後、出血性ショックで死亡した。医療事故調査委員会は、手術中に動脈を損傷した際の止血で、縫合用の糸が切れて通常の4〜5回より少ない2〜3回しか縛れず、術後に緩んで再び出血したことや、出血に対する検査・処置が遅れたことが死亡につながったと指摘したとされる。

病院は再発防止策として、複数の医師で止血を確認することや術後管理を徹底するとしていると報じられている。

出典:KSB瀬戸内海放送

頸椎手術でスクリュー誤挿入、四肢まひ 旧大阪市立大学病院に約4400万円の賠償命令

大阪地裁(富永聡子裁判長)は2022年9月13日、旧大阪市立大学医学部附属病院(現・大阪公立大学医学部附属病院)で行われた頸椎の手術中に医療ミスがあったとして、執刀医の過失を認め、病院を運営する法人に約4400万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

報道によると、患者の80代男性は2015年に頸椎の手術を受けた際、椎骨を固定するスクリュー(金属ネジ)3本を誤った方向に挿入され、神経の通り道を損傷した。位置を修正するための再手術の後に脊髄が圧迫され、四肢まひの重い後遺症が残った。男性は2017年1月に心不全で死亡し、妻が約6200万円の損害賠償を求めて提訴していた。

判決は、スクリューの挿入位置や角度が明らかに誤っており「基本的な手技を逸脱していた」と指摘。手術中に神経の状態を監視する機器を使わなかった点についても過失を認めたと報じられている。

出典:日本経済新聞

京大病院、医療ミス重なり男性死亡 誤点滴や蘇生措置で

 京都大病院(京都市左京区)は19日、薬の誤点滴や蘇生時のミスが重なり、入院していた男性患者が死亡したと発表した。事故の発生時期や患者の年齢について、京大病院は家族の強い意向があるとして、公表しなかった。

 京大病院によると、死亡したのは心不全と腎臓機能の低下で入院していた成人男性。CT(コンピューター断層撮影)検査のため、腎臓への負担をやわらげる作用のある炭酸水素ナトリウムを点滴した際、誤って本来必要な濃度の6・7倍の製品を投与した。男性は点滴中や点滴後に、痛みやしびれなどの異常を繰り返し訴えたが、医師や看護師はミスに気づかなかった。

 さらに、検査から3時間後に男性が心停止した際、蘇生措置をした医師が、血液を固まりにくくする薬を男性が飲んでいることを把握していなかったため、大量出血を招いた。男性の意識は戻らず、6日後に出血性ショックによる多臓器不全で死亡した。

 宮本享病院長は会見で、「期待を裏切る結果となり、心よりおわび申し上げる。いくつものミスが重なり、患者の訴えを的確に受け止めることができなかった」と話した。再発防止策として、院内マニュアルや電子カルテ入力システムの改訂、臨時の講習会を実施しており、医師、看護師、薬剤師の連携を強化するとしている。(野中良祐、向井大輔)

出典:朝日新聞DIGITAL

神戸・中央市民病院で医療ミス 肝臓の腫瘍見落とす

 神戸市民病院機構は29日、中央市民病院(神戸市中央区)で1件、西市民病院(同市長田区)で2件の医療ミスがあったと発表した。

 中央市民では昨年4月、80代男性の胸部単純CT(コンピューター断層撮影)で、担当医が肝臓に映った腫瘍を見落とした。男性は今年2月に別の病院で胆管細胞がんと多発転移を指摘されたという。同病院は男性と家族に謝罪し、男性は通院治療を続けている。

 西市民では今年6月、臨床検査技師が90代女性をベッドから車いすに移そうとして、支えきれず床に座らせた。女性は右太ももを骨折し、入院したという。また同月、50代女性に血液透析を行う際、装身具などを着けたまま体重を測定。実際より重い体重に基づき体内水分除去量を多めに設定し、女性は透析中に気分不良となった。いずれも患者と家族に謝罪したという。(長谷部崇)

出典:神戸新聞NEXT

鎮痛剤と麻酔剤を誤って投与 兵庫県立西宮病院で医療過誤

 兵庫県病院局は20日、県立西宮病院(西宮市)の60代の男性麻酔科医が9月、患者に点滴で鎮痛剤を投与すべきところを、誤って局所麻酔剤を投与したと発表した。すぐに気付いて処置し後遺症などはないというが、通常の30倍以上のペースで大量の麻酔剤を投与しており「放置すれば命の危険性もあった。大変遺憾で申し訳なく思う」とした。

 同局によると、患者は西宮市内に住む60代女性で、9月4日、卵巣の摘出手術を受けた。麻酔科医が手術後の痛みを抑える際、鎮痛剤と同じ場所に置いていた局所麻酔剤を点滴投与。15分後に女性がけいれんや血圧低下を起こして誤りに気付き、麻酔作用を抑える薬剤を投与したという。

 誤って投与された局所麻酔剤「アナペイン」は、1時間当たり6ミリリットル程度の投与が一般的とされるが、同200ミリリットルというペースで計約90ミリリットルを投与していた。(前川茂之)

出典:神戸新聞NEXT

健生病院医療過誤訴訟 病院側が争う姿勢/徳島地裁

 徳島健生病院(徳島市下助任町4)で受診した北島町の男性理容師=当時(69)=が死亡したのは医師が急性心筋梗塞の症状を見落としたためとして、遺族が病院を運営する徳島健康生活協同組合に約4887万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が3日、徳島地裁であり、病院側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

 病院側は答弁書で、急性心筋梗塞は胸部の締め付け感や激しい痛みが特徴で、男性は胸の痛みを訴えていなかったと指摘。「直ちに心筋梗塞を疑えない患者に通常、心電図検査は行わない」と主張した。

出典:徳島新聞