禁忌薬と気づかず抗菌薬を誤投与、患者が難病発症し死亡 桑名市総合医療センター

地方独立行政法人・桑名市総合医療センター(三重県桑名市)は2026年5月21日、気管支ぜんそくで入院していた60代の男性患者に対し、禁忌薬に指定されていた抗菌薬を誤って投与したと発表した。

発表によると、男性は2月17日に入院した際、電子カルテに過去のアレルギー歴として同じ成分を含む薬剤が禁忌薬として記載されていたが、処方を担当した30代の男性医師がこれに気づかず、成分の重なる抗菌薬「バクトラミン」を1日1錠、10日間にわたり処方した。

男性は服用後に高熱や皮膚・口内の広範なびらんなどの症状を発症し、指定難病であるスティーブンス・ジョンソン症候群から中毒性表皮壊死症(TEN)に進行、腸閉塞も併発した。3月23日、敗血症性ショックのため死亡した。

同センターは処方時の確認不足という過失を認め、遺族への対応を進めているという。

出典:共同通信(Yahoo!ニュース配信)

抗がん剤の髄腔内注射に別の薬剤混入か、白血病患者1人死亡・2人重体 埼玉県立小児医療センター

埼玉県立小児医療センター(さいたま市中央区)で、急性リンパ性白血病の治療を受けていた患者複数人が、抗がん剤を髄液に投与する髄腔内注射を受けた後に神経症状を発症し、うち1人が死亡、2人が重体となっていたことが分かった。

センターの説明では、患者らは2025年1、3、10月にそれぞれ髄腔内注射を受け、1~4日後に手足のまひなどの神経症状が出て重篤化した。10月に注射を受けた男性患者はまひが全身に広がり人工呼吸が必要な状態となり、2026年2月6日に死亡した。

その後の調査で、重篤化した患者の髄液から、髄腔内注射では本来使用されず神経障害を起こしやすいとされる薬剤「ビンクリスチン」が検出された。同センターは2025年11月以降、抗がん剤の髄腔内注射を全面的に中止し、外部の医師を含む事故調査委員会を設置して原因究明を進めている。

出典:東京新聞デジタル

ロボット支援手術で血管損傷、患者死亡 北海道がんセンター、遺族と和解

国立病院機構北海道がんセンター(札幌市)は2026年5月8日、2022年5月に実施したロボット支援手術で患者が死亡していたと公表した。

公表によると、前立腺がんの摘出手術中、医師が手術支援ロボットの鉗子を誤操作し、患者(当時70代男性)の外腸骨静脈を損傷。術後の出血に対する止血措置が適切でなかったため、患者は出血性ショックにより死亡したという。

遺族は同機構を相手取り札幌地裁に損害賠償を求める訴訟を起こしていたが、2026年5月7日に和解が成立したと報じられている。

出典:北海道がんセンター「医療事故公表」(和解の報道:中日新聞(共同通信)

胃がん術後フォローで肺の異常影を見落とし、骨転移判明 神戸市立医療センター西市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター西市民病院でも画像診断の見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、胃がん摘出手術を受けた70代の男性患者について、2024年4月の術後定期フォローの画像検査で「右肺の影に経過観察が必要」との所見があったが、担当医がこれを見落としていた。男性は2026年5月に別の病院で肺の影を指摘され、西市民病院を受診した結果、肺がんと判明し、既に骨への転移が確認されたという。

同病院は2026年4月にも、別の患者の肺がん見落としを公表しており、今回で見落とし事案の公表は2件目となる。神戸市民病院機構は過去5年分の画像診断レポートを点検する方針を示している。

出典:神戸新聞NEXT

CT画像の肺がん疑い所見を見落とし、根治困難なステージ4に 神戸市立医療センター中央市民病院

神戸市民病院機構は2026年7月13日、神戸市立医療センター中央市民病院で画像診断レポートの見落としによる医療事故があったと発表した。

公表によると、脳梗塞の疑いで救急搬送された80代の男性患者が2024年6月に受けたCT検査で、読影医は画像診断レポートに「肺がん疑い」の所見を記載していたが、診察にあたった救急科と脳神経内科の医師がこの記載を見落としていた。男性は2025年12月に胸水がたまり呼吸器内科を受診した際に肺がんと診断されたが、既に他の部位への転移が確認され、手術による根治が困難な「ステージ4」まで進行していたという。

病院は院内の情報共有体制の不備を認め、患者・家族に謝罪したと報じられている。

出典:神戸新聞NEXT

京大病院で医療事故、脳腫瘍摘出手術で正常部位を誤って摘出

京都大学医学部付属病院は2026年8月7日、脳腫瘍の摘出手術を受けた50代の女性患者に対し、誤って腫瘍のない正常な部位を摘出する医療事故が発生したと発表した。

病院によると、患者はふらつきなどの症状があり、小脳と脳幹の間にある「小脳橋角部」にできた約3センチの良性腫瘍の摘出を目的に開頭手術を受けた。しかし手術中、患者の脳幹の一部が損傷し、術後も意識や自発呼吸が回復しない重篤な状態となっている。

高折晃史病院長は記者会見で謝罪し、京都府警と厚生労働省に事案を報告したことを明らかにした。病院は事故調査委員会を設置し、原因究明にあたる方針。

出典:時事通信

ロボット手術後に出血性ショックで死亡 香川県立中央病院、遺族に3200万円賠償へ

香川県は2026年6月12日、県立中央病院で2022年9月に行われた腎臓の腫瘍摘出手術の後に70代の男性患者が死亡した医療事故について、遺族2人に計3200万円の賠償金を支払う方向で和解する議案を6月定例県議会に提案したと明らかにした。

報道によると、男性はロボット支援手術で腎臓の腫瘍を摘出した後、出血性ショックで死亡した。医療事故調査委員会は、手術中に動脈を損傷した際の止血で、縫合用の糸が切れて通常の4〜5回より少ない2〜3回しか縛れず、術後に緩んで再び出血したことや、出血に対する検査・処置が遅れたことが死亡につながったと指摘したとされる。

病院は再発防止策として、複数の医師で止血を確認することや術後管理を徹底するとしていると報じられている。

出典:KSB瀬戸内海放送

頸椎手術でスクリュー誤挿入、四肢まひ 旧大阪市立大学病院に約4400万円の賠償命令

大阪地裁(富永聡子裁判長)は2022年9月13日、旧大阪市立大学医学部附属病院(現・大阪公立大学医学部附属病院)で行われた頸椎の手術中に医療ミスがあったとして、執刀医の過失を認め、病院を運営する法人に約4400万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

報道によると、患者の80代男性は2015年に頸椎の手術を受けた際、椎骨を固定するスクリュー(金属ネジ)3本を誤った方向に挿入され、神経の通り道を損傷した。位置を修正するための再手術の後に脊髄が圧迫され、四肢まひの重い後遺症が残った。男性は2017年1月に心不全で死亡し、妻が約6200万円の損害賠償を求めて提訴していた。

判決は、スクリューの挿入位置や角度が明らかに誤っており「基本的な手技を逸脱していた」と指摘。手術中に神経の状態を監視する機器を使わなかった点についても過失を認めたと報じられている。

出典:日本経済新聞

京大病院、医療ミス重なり男性死亡 誤点滴や蘇生措置で

 京都大病院(京都市左京区)は19日、薬の誤点滴や蘇生時のミスが重なり、入院していた男性患者が死亡したと発表した。事故の発生時期や患者の年齢について、京大病院は家族の強い意向があるとして、公表しなかった。

 京大病院によると、死亡したのは心不全と腎臓機能の低下で入院していた成人男性。CT(コンピューター断層撮影)検査のため、腎臓への負担をやわらげる作用のある炭酸水素ナトリウムを点滴した際、誤って本来必要な濃度の6・7倍の製品を投与した。男性は点滴中や点滴後に、痛みやしびれなどの異常を繰り返し訴えたが、医師や看護師はミスに気づかなかった。

 さらに、検査から3時間後に男性が心停止した際、蘇生措置をした医師が、血液を固まりにくくする薬を男性が飲んでいることを把握していなかったため、大量出血を招いた。男性の意識は戻らず、6日後に出血性ショックによる多臓器不全で死亡した。

 宮本享病院長は会見で、「期待を裏切る結果となり、心よりおわび申し上げる。いくつものミスが重なり、患者の訴えを的確に受け止めることができなかった」と話した。再発防止策として、院内マニュアルや電子カルテ入力システムの改訂、臨時の講習会を実施しており、医師、看護師、薬剤師の連携を強化するとしている。(野中良祐、向井大輔)

出典:朝日新聞DIGITAL

神戸・中央市民病院で医療ミス 肝臓の腫瘍見落とす

 神戸市民病院機構は29日、中央市民病院(神戸市中央区)で1件、西市民病院(同市長田区)で2件の医療ミスがあったと発表した。

 中央市民では昨年4月、80代男性の胸部単純CT(コンピューター断層撮影)で、担当医が肝臓に映った腫瘍を見落とした。男性は今年2月に別の病院で胆管細胞がんと多発転移を指摘されたという。同病院は男性と家族に謝罪し、男性は通院治療を続けている。

 西市民では今年6月、臨床検査技師が90代女性をベッドから車いすに移そうとして、支えきれず床に座らせた。女性は右太ももを骨折し、入院したという。また同月、50代女性に血液透析を行う際、装身具などを着けたまま体重を測定。実際より重い体重に基づき体内水分除去量を多めに設定し、女性は透析中に気分不良となった。いずれも患者と家族に謝罪したという。(長谷部崇)

出典:神戸新聞NEXT