腰椎の手術で医療事故 新潟市民病院

新潟市民病院は18日、腰椎の手術をした際に男性患者の尿管を傷つける医療事故が2014年にあったことを明らかにした。男性に約340万円を賠償することで合意し、新潟市議会2月定例会に関連議案を提出している。

同日開かれた市議会市民厚生常任委員会で病院側が報告した。報告によると、患者は阿賀野市の70代男性。腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症のため、14年5月に同病院の整形外科で手術を受けた。だが、腹部が固くなる症状が出たため調べたところ、左尿管の損傷が見つかった。同病院は、尿管や周囲の筋肉との癒着をはがす際に傷つけたことが原因としている。

男性はいったん、体外へ尿を出すための「腎ろう」を造る手術を受けたが、その後、腎ろうでの生活を望まなかったため、左の腎臓を摘出することになった。

同病院管理課は「同様の手術をする際の術式を変更するとともに、手術前には尿管の位置を確認するための造影CTを全員に行い再発防止に努める」とした。

出典:新潟日報モア

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